ア行      
アイ あら。あらまあ。--主に女性が使う感嘆詞。言葉の頭につけます。
「アイ、あんたよ、久しぶりね〜!」 と、少々驚きの感情を込めて使います。 
私が良く飲み屋で言われています。
   
アイエナー こりゃまた。--あきれながら、驚く感情を表す感嘆詞。
「アイエナー、デージナットーン!(こりゃ、大変な事になっている!)」
単独でも使用します。類似語--アキサミヨ、アンマヨー、アギジャビヨ。
   
アガー 痛い。いたた。--思わず痛いときに出る言葉。沖縄では、三歳の子供でも、転ぶと「アガー」と言って泣きます。もっと痛いと「アッガー」と詰まります。
私の子供は、沖縄に来てから3カ月でアガーというようになりました。
   
アキサミヨ あれまあ。こりゃひどい。--あきれた気持ちを表す感嘆詞。あきれるほど豪華だったり綺麗だったりしても使います。類似語--アギジャビヨ、アギジャビー、アンマヨー。
   
アカバナー ブッソウゲ。ハイビスカスの原種。ハイビスカスは次から次へと年中花を咲かせ、南国沖縄を演出しています。品種改良が進み、色も黄色、オレンジ、ピンクなどがあり、八重咲きのものもあります。しかしアカバナーというと、もともとの赤い花をさします。グソー(後世)花ともいい、仏壇に飾る花でもあります。
   
アチコーコー あつあつの。--食べ物、飲物がとても熱い様子を表す形容詞。冬に食堂に入ると、「お茶はあちこうこうがいいねえ?」と聞かれます。とってもあったかい感じがしますねえ。
   
アチサン 暑い。--気温が暑いという形容詞。沖縄の夏は最高気温はせいぜい30度を少し超えるぐらい。むしろ東京の方が高い時が多くあります。ただし最低気温は常に高止まり。熱風が吹き、一日中だらだらと暑いのです。沖縄の人は以外と暑がり。だから、建物でもタクシーでもガンガンにクーラーをかけています。
   
アジクーター よく味が染みている。--味が濃いと言う意味の形容詞。単に濃い味ということでなく、よく煮込んだ足テビチなど、油とコクが染み込み渾然一体となった様子をいいます。
   
アジスル 味わう。--ちょっと食べてみる、という動詞。「ちょっとアジしてみようかねー」というように使います。おばぁが揚げたてのてんぷらを「あんたもよ、うり、アジして」と勧められたら、どんなにお腹がいっぱいでも、もう断ることはできません。
   
アマクマ あちこち。あまねく。--あちこちとか世間一般を指す名詞。子供がおもちゃをちらかしていると、「アマクマ置かんよー」と注意されます。私は嫁から「夜にあまくま行かんよー」と釘を刺されています。
   
アリンクリン あれもこれも。たまにスーパーなどで「ありんくりん市」などが開かれます。
   
アシビ 遊び。豊見城にできたアウトレットモールの「あしびなー」は、あしび(遊び)うなー(庭)のことです。沖縄の昔の遊びといえば、三線と唄だったのでしょうかねえ。関連語--アシバー、モアシビ。
   
アシバー 遊び人。不良。--動詞に「er」がつくと「〜する人」という意味になります。よく夜中にコンビニの前にウンコ座りしている中高生が、現在のアシバーです。深夜徘徊し公園で飲酒・喫煙したりしてます。大体中学2年くらいからアシバーデビューしますが、まっとうな子は内申書を気にして中学3年ではまじめになります。高校生になってのアシバーは、だいたい高校中退し、夜の職についたり、先輩から誘われて、ヤーさんの予備軍になったりします。
私は深夜徘徊、飲酒、喫煙しますがアシバーではありません。
   
アワテル 急いで。--漢字で書くと「慌てる」となりますが、急ぐという意味合いです。「あわてる」というと、予期せぬことが起こって、バタバタとあわてふためくという感じですよね。沖縄では、この言葉「急ぐ」と同義語で使用します。まあ、「あわてる」と「急ぐ」と、似たような意味といえばそうですが。
「あいっ、もう8時よ。学校に遅れるよ。もっと、あわてなさい」というように使います。よく出かける子供に、「あわてちゃだめ」と言いますが、「あわてなさい」とは言うことはありませんでした。が、こちらではそう言うようです。
私の場合は出かける時より、飲んで遅く帰宅したときに、あわてることが多い気がします。
   
アワティーハーティー 慌てふためいて。沖縄の言葉には韻を踏んで強調するものがあります。ハーティーに意味はありませんが、アワティに続けることにより、とっても慌てる意味になります。
   
アンダーグチ お世辞。相手を持ち上げる言葉。--アンダーは油のこと。油を流した様にすらすらとお世辞を言う様子から言うようになったのでしょうか。私はアンダーグチは苦手ですが、サーターアンダギーは好きです。
   
アンマー お母さん。--感嘆詞としてアンマヨーという言葉がありますが、「おお、母よ」という気持ちが入っているのでしょうか。
   
イイハズ 「それはいいですね」。うらやましいという意味ではあるのですが、それほど深い意味は無く、単なる相槌ととらえたほうが良い言葉です。
「昨日はホテルに行ってディナー食べてきたよ」
「いいはずよ」
そんなにうらやましくもないことも、いいはず、と言っておけば丸くおさまるというもの。
でも、私が「昨日、会社の女の子と飲んじゃった」と言ったあとの妻の「いいはずよ」には、深い意味があります
   
イキガ 男性。--日に焼けた濃い顔つきで毛深く、酒飲みで、三線が上手・・・ってのが一般的な沖縄のイキガ像でしょうか。
   
イナグ 女性。--イナグングワァーと、グワァー(小)がつくと女の子。沖縄では男性がだらしない反面、女性は働き者です。沖縄の経済は女性でもっている感じがします。
   
イチャンダ ただ、無料のこと。--普通の会話ではあまり聞かないのですが、ビーチパーティをどこでやろうか、などという会話の時に、「ビーチ」と合わさって登場します。
「あそこのイチャンダビーチがいいじゃない?」
沖縄にはホテルや自治体等が管理しているビーチがあり、駐車場代や入場料を徴収するケースがあります。そういう所は設備があって、監視員が事故が起きないか見張っています。
でも、管理されていないビーチもあちこちあって、当然そこは無料ですが、トイレやシャワーが無い場合もあります。そんなビーチをイチャンダビーチといいます。
また「わざわざ」という意味で「イチャンダ」を使うこともあります。
「そんな所に、イチャンダ行かなくてもいいよ」というように使います。
   
イッペー 大変に。とても。--「イッペー上等よ」などと使います。きちんとした方言であり、若者はあまり使いませんね。同義語--シニ。
   
イミ 意味。そう、意味という意味なのですが、使い方に特徴があります。
「昨日ちゃー飲みして気分が悪いから、気分晴らしに飲みに行こう」 「イミヨー」というように、あんたの考えがわからんという時に使います。
同義語に「イミクジ」というのがあります。「あんたのよぉ、言ってる事さぁ、意味クジわからんよー」というように使います。意味も話の筋(クジ)も分からない、という意味です。「イミクジヨー」などのアレンジがあります。
ただ、本当に意味が分からないことなのかというと、そうでもない場合もあります。もっと考えれば分かるはずのに、深く考えることが面倒になって、一定のところで思考がストップし、「意味わからん」になってしまうのです。私の回りにはこういう方が多いようです。
え?、類は友を呼ぶから?・・・ 意味クジわからん。 
   
ィヤー 君。お前。丁寧な言い方はウンジュ(あなた)となります。主に友達同士が呼び合うのに使います。小さくイを発音しながらヤーと言います。ヤーですと家(ヤー)になってしまいます。この辺微妙です。「お前の家」は「ヤーヌヤー」と聞こえます。
   
インチキ ずるい。「いんちき」というと、マガイモノであるとか汚い手を使うという意味ですが、沖縄では「ずるい」という意味で使われます。
「あいっ! 何でお姉ちゃんだけアイスたべてるの? いんちき」
というように、子供たちが使っています。
   
ウージ さとうきび。沖縄を代表する農作物です。初夏に植え付けをして、12月から2月頃に刈り入れをします。このころ製糖工場もフル稼働となります。キビ刈りのことをウージトーシといいます。のひなひろし氏の名曲「西原街道」に出てきます。
   
ウーマクー やんちゃ坊主。お転婆。--だいたい子供たちはウーマクーです。ウーマクーというと仲宗根みいこの漫画「ホテルハイビスカス」の主人公美恵子を思い出します。
   
ウークイ お盆のお送り。--お盆に帰ってきた先祖を、再びあの世に送り出す日であり、その行事のことです。トートーメー(長男が継ぐ仏壇と墓の権利)がある家には親戚が集まり、嫁たちがごちそうを作ります。ウークイの夜にはエイサーで送り出しをします。沖縄の人にとってお盆は大変なイベントであり、体を休める暇のないほど疲れる行事でもあります。
   
ウンケー 旧盆の初日。お迎えの日。この日に先祖はこの世に帰ってきます。
   
ウガンブスク どうしようもないさ。漢字で書くと「拝み不足」。拝むことが足らなかったのだから、どうしようもないね、という慰めと侮蔑が入り交じった複雑な感情を表します。
「試験に落ちちゃった」「ウガンブスクかもね」というように、もうあんたは一生懸命やったけど神様に願が通じなかったんだよ、あんたのせいじゃないよ、という場合と、「あそこの家の息子、また警察に捕まったって」「ウガンブスクだはず」と他人の不幸を噂話するときにも使います。
身障者の自立を訴える集会で、身障者の子供を持った女性が講演をしている中で「こんな子供ができたのは、ウガンブスクのせいだと周りから言われた」と涙して話をされていたのが心に残ります。
   
ウチアタイ 思い当たること。--夜、帰宅すると私の晩御飯が用意されていないときなど、心の中でウチアタイを探します。
   
ウリ ほら。これ。--ものを差し出す時などに使う言葉です。おばぁに「うり、かめー」と言われたらおとなしく食べるしかありません。
   
ウチカビ あの世のお金。沖縄のスーパーマーケットでは不思議な物を売っていますが、このウチカビもその代表格。薄いちり紙のような和紙で、これはあの世に住む人が使うお金なのです。お盆やお墓参りの時など、このウチカビを燃やしてあの世に送金をします。
   
ウチナー 沖縄。--オキナワがなまってウチナーになったものと思われます。ウチナーンチュは沖縄人、ウチナームンは沖縄の物、ウチナーグチは沖縄語。同意語--シマ。
ウチナーグチは正しくはシマクトゥバ(島言葉)といいます。
   
ウミンチュ 漁師。船乗り。海で生計を立てる人のこと。漢字で「海人」。サバニ(くり船)に乗り込み、漁をする人たちのことをいいます。最近「海人」のTシャツが登録商標され、よく見かけられる様になりました。
   
エンチュ ねずみ。--沖縄のネズミは大きく、日中でも堂々と道路を歩いています。先日も道路を歩いていたネズミが側溝の穴に入ろうとしておなかがつかえてしまっている場面に遭遇しました。思わず自分のおなかをさすってしまいました。
   
エイサー 太鼓を打ち鳴らす芸能舞踏。--旧盆になると先祖を送るため青年会が中心になって道を練り歩く。最近は運動会や催しものがある時に子供会でエイサーを行うことも多くなり、観光用に年中エイサーをやっているところもあります。空手の型を取り入れた勇壮な踊りです。いつもはだらしない男でもエイサーを踊っているとすごくかっこよく見えたりして、モテたりすることもあります。
   
オトーリ 宮古で行われる泡盛の飲み方。--輪になって一人が口上を述べ、グラスを回します。一回りしたら次の人が口上を述べ再びグラスを回します。こうして永遠に酒が注がれます。宮古では、3リットルくらいのボトルに薄められた泡盛が入れられたオトーリ用の酒が売られています。よほど酒に強い人でない限り、オトーリには加わらない方が身のためです。
   
オバァ おばあさん。--NHKドラマちゅらさんでおばぁを演じた平良トミさんがまさに沖縄のオバァを演じています。市場に行くと80歳を超えたおばぁ達が現役で仕事しています。沖縄のおばぁは元気です。同意語--ハーメー。
   
オジー おじいさん。おばぁの強烈な存在感の影に隠れがちなおじぃですが、キビ刈りなどの力仕事はやはりおじぃの出番です。日に焼けた皺が刻まれたおじぃには泡盛と三線がよく似合います。

カ行

 
ガチマヤー 食いしんぼう。--ガツガツ食べるマヤー(猫)の様子からこう言う様になったらしいです。
   
カチャーシー 沖縄の手踊り。--カチャーとは混ぜるという意味です。結婚式などのめでたい席の終わりに、三線の早弾きのリズムに合わせ、出席者が入り乱れて踊ります。単に手を振るだけの踊りなのですが、これがなかなか難しい。ところが、沖縄の小さな子供は実にうまく踊ります。やはり連綿と受け継がれているリズム感があるのでしょうねえ。
   
カメー 食べなさい。--カムの命令形。旧盆などで親戚回りすると、執拗なおばぁのカメカメ攻撃が待っています。「うり、カメー」と言われたらどんなにおなかがいっぱいでも逃げられません。
   
カジマヤー 97歳の生年祝い。--カジマヤーは風車のこと。沖縄では12年の干支を一回りし、新しい干支を迎える度に生年祝いをします。特に女の子の十三祝い、と9回目の干支を迎えるカジマヤーは盛大に行われます。カジマヤーを迎えるお年寄りがいる部落では、横断幕が張られ、旧暦9月7日には花で飾られたオープンカーに風車を持ったお年寄りを乗せてパレードを行います。それはそれは、村を挙げての慶事なのです。
   
カリー 縁起。福。幸運。--「カリーがつく」というように使います。めでたいことがあると、回りにおすそ分けをしてカリーを分けることもあります。
   
カンナジ 必ず。--待ち合わせの時などは時間の念を押しておくことが必要です。
でも「カンナジ8時に来てよ」と言ったとしても、8時30分に来ることがあります。
   
キジムナー 古いガジュマルの大木に住む精。--普段は人の目に写らないが、結構さびしがり屋で、ガジュマルの木の根元で満月の夜に三線で唄を歌っていると現れるらしい。魚の左目が好物で、海人についていき、つり上げた魚の左目だけ食って売り物にできなくなるという悪さをします。ガジュマルの根に釘を打っておくと、下りて来れないらしい。
   
キセツ 本土への出稼ぎ。季節。--6カ月から2年くらいの契約で、本土の工場に働きにいくことです。沖縄は就職口が少ないですから、手っとり早く短期間で稼ぐにはキセツが一番です。
「この会社に来る前には何してたの?」「キセツ」これで会話が成立します。
   
キューユショ 給油所。--当然ガソリンスタンドのことですが、なぜか給油所といいます。私は関東の人間ですが、普通「ガソリンスタンド」とか単に「スタンド」って言っています。「ちょっと給油所までガソリン入れて来るね」とは言いませんね。ちなみに教習所のことを「ジレン(自練)」、ゴルフ練習場のことを「レンジ」と言います。
年配の方と話をしていたら、ガソリンスタンドを「カールテックス」と言っていました。沖縄に最初にできたスタンドが、カルテックスだったのでしょうか? 
   
〜キレル 〜することができる。
「あんたよ、ヒージャー汁食べきれる?」
「ちょっと食べきれないなあ」
というように使います。ヒージャー汁というのはヤギ汁のこと。これを食べることができますか?という意味で、残さず食べきることができるか、という意味ではありません。要は英語のcanの意味。
   
クヮッチー ご馳走のこと。「クヮッチーになります」、と言うと「いただきます」という意味になります。お盆の時、正月、清明祭など、行事ごとにクヮッチーをつくります。
   
クヮッチーサビタン ごちそうさまでした。ごちそうになったら、きちんと挨拶しましょう。
   
グソー あの世。漢字で書くと「後世」。死んだ人が住む世界です。毎年お盆になるとグソーから先祖がこの世に帰ってきます。また正月もグソーの正月が別に旧暦1月16日にありお祝いをします。
   
クーラーガニゲル クーラーの冷気が逃げること。
「ほら、開けっ放しにしないで。クーラーが逃げるよ!」
というように使います。もちろん、クーラーに足が生えて逃げ去っていくという意味ではありません。冷気が逃げるということなのですが、なぜかこういう言い回しをします。
当然、ストーブが逃げる、という言い方も正しいのでしょうが、沖縄にはストーブがありませんので、そう言うかどうか不明です。
   
クル 来る。行く。--人がやってくることを言います。そして、自分が行くことも言います。
「今からそっちに来るから」というように、自分がそちらに行くときにも「来る」を使います。それだけです。でも学校ではちゃんと「行く」「来る」を分けて教えていて、違った使い方をすると怒られる、と子供が言っておりました。
関連する言葉として、「行く」「通う」ことを「歩く」といいます。
「最近スポーツクラブに歩いてるわけさ」みたいに使います。ちなみに「車で通っている」は「車を歩かせる」となります。沖縄はモータリゼーションが進んだ地域です。
私は毎晩、飲み屋に来るのが日課です。
   
グヮー これも良く使われる接尾語です。漢字で書くと「小」。直訳すると「小さいもの」ですが、「♪どじょっこだの、鮒っこだの〜♪」の「こ」に近いものがあります。犬っころはイングヮー、ニャンコはマヤーグヮー、女の子はイナグングヮー。「お茶グヮー」などと、「ちょっとお茶でも」というニュアンスもあります。また、島酒(泡盛)のことを島グヮー、奥さんのことを妻(とじ)グヮー、など、愛着や愛情を込める使い方もあります。私の妻ぐわぁは、夜中にぐわぁ、ぐわぁ、音を出して寝ています。
   
グヮーシー 〜のふりをする。〜のような。小学生や中高生がよく使う言葉です。
「今日国際通り歩いていたら、ないちゃーの男が声かけてきたから、私も観光客グヮーシーしたさ」
「なんねぇ、あんたよぉ、かわいいグヮーシーして、デートねぇ?」というように使います。
私はうちなーんちゅグヮーシーして国際通りを歩いても観光客と間違えられています。
   
ゴーヤー ニガウリ。ゴーヤというのは間違いで、ゴーヤーとヤーにアクセントがきます。夏の日差しを浴びて濃い緑色になった苦いゴーヤーを食べていると夏バテしません。
   
コーレーグース  島唐がらしの泡盛漬け。--そばなどにかける香辛料。島唐がらしは小さな唐がらしですが強い辛さがあります。好きな人はそば屋チャンプルーにたっぷりとかけます。ただし酒に弱い人は酔っぱらいますから注意が必要です。

サ行

 
サーターアンダギー 砂糖てんぷら。小麦粉と砂糖と玉子を練って油で揚げたドーナツ。最もポピュラーな沖縄のお菓子で、めでたい席には必ず出されます。ピンポン玉くらいから拳大までいろいろなサイズがあり、黒糖、カボチャ、紅芋、ウコンなどいろいろな味があります。おばぁが作ったできたてのアチコウコウのサーターアンダギーは表面がカリッとしていて最高に美味しいですよ。
   
シージャー 先輩。年上。--沖縄では年功序列がはっきりとしています。子供の時から、子供会、青年会で活動し、学校も小中高と地元の学校に行き、年上の者には従うという先輩後輩の関係が強いようです。ですから、会社に入って部下に年上の人がいたら、それは気を使ってあげなければ人間関係が不味くなります。
   
シッタカー 知ったかぶり、知ったふりをする人。うちの子供は自分の方が明らかに知っていることを、友達に言われたりすると「シタッカー」と言って反撃しています。
   
シニ とても。たいへんに。本当に「とても」という気持ちがよく伝わります。「し」にアクセントを付けます。
「しにでーじやっさ (とても大変です)」
「これ、しに上等!」
死にそうなほど、というところから来ているのかどうか知りませんが、何だかとても「しに」って感じですね。
   
シマー 沖縄のもの。--「おじい自慢のオリオンビール」の歌詞にもあるように、島が付けば何でも沖縄のものになってしまいます。島酒、島ことば、島ゾウリ、島トウガラシ、島人(しまんちゅ)、島塩(しまマース)、島唄。「島」という言葉には、沖縄の、故郷の、島の、といった、あたたかくも懐かしく、居心地がいい、思い入れがあるという意味合いが融合しています。
「しまぁ」と、「ま」にアクセントがきます。居酒屋で「島」というと島酒つまり泡盛のこと。「島ぐわぁ」と愛着をもって言うこともあります。「次は島にして」と言ったら、ビールは終わりにして、次は泡盛をのみましょう、ということになります。
オリオンビールの生を2杯くらい空けて、次に泡盛の水割り、というのが、平均的な飲み方です。(管理人だけかも知れませんが)最近、泡盛もマイルドになってきて、独特の臭みが少なくなってきています。匂いが気になる方はシークワサーを絞っていれると、美味しく頂けます。・・・えーと、何の話でしたっけ。
   
シマサバ ビーチサンダル。もともと沖縄には島ゾーリという履物があったのですが、ビニール製のビーチサンダルにたちまち置き換わってしまいました。最近ではビーチサンダルのことを島ゾーリといっています。豚肉がポーク缶に置き換わったみたいですねえ。
   
シマショウネ 沖縄に来て、最初に印象に残ったのがこのフレーズです。住まいを探すために、不動産屋のセールスと市内を車で回ったときに、彼が言った言葉でした。 「この家からご案内しましょうねえ」 「この点は大家さんに言っておきましょうねえ」と、何だかいちいちこちらに同意を求めるようで、ていねいな言い方をする方だなあと思いました。ところが案内も終わり、無事家も決まり、手続きも依頼し、最後に「それでは行きましょうね」と言われたので付いていくと、「まだ何かありますか」と言われてしまいました。
この「〜しましょうね」というのは、決して同意を求めているのではなく、自分の決意を言っているのです。つまり、「私は〜をします」と言うのを「〜しましょうね」と表現します。で、この言葉、仕事をしていても結構出てくる言い回しです。若い女性に「今日は帰りましょうね」と言われても、一緒に付いて行ってはいけません。
私は仕事が終わると「飲みに行きましょうねえ」と良く言いますが、やっぱり誰もついてきません。
   
シーミー 清明祭。--4月の半ば、清明の季節に行う行事。門中単位で行う先祖祭り。門中墓の前にお重に入った料理を供えます。今では土曜・日曜日を中心に日取りを設定し、親戚間の親交を深めるピクニックのようなものとなっています。
   
ジューシー 炊き込み飯、雑炊。普通ジューシーといいますが、おにぎりにもなる混ぜご飯がクファジューシー、ラードを加えて煮込んだおかゆがボロボロジューシー。冬至にはクファジューシーを仏壇に供え、健康を祈願します。
   
ジョートー  文字通り「上等」という意味ですが、結構頻繁に使います。すてき、とても良い、といったニュアンスです。普通の感覚だと、上等と中等、下等があって、そのランクを指す言葉ですが、ここでいう「上等」は別に中等、下等がなくても、ただ単純に「いいね」という意味合いです。

「このハンドバックどうかしら」
「そうねえ、こっちの方が上等よぉ」

「新しい車買ったんだ」
「へえー、上等ねえ」

「美容院に行ってきたよ」
「あい、上等さぁ」

こんなふうに、会話の中で使います。
「はー、上等よ、上等」と、2回繰り返すと、本当は上等でないけれど上等にしておいてあげよう、あんたにしては上等よ、という、慰めと、なげやりの気持ちが込められることも。私は良く言われてます。
   
ジラー このことば、子供たちが一番最初に覚えてきた言葉です。「私、もうお父さんのこと嫌い、じらー」って言うのです。で、「何でそんなこと言うの」って聞くと「じらーって言ったじゃない」という返事。要は、「〜なんちゃって」という意味で使っています。
もともと「じら」は面(つら)のことです。例えば「うちなーじらー」っていったら「沖縄風の顔」ということ。眉が濃くて彫りが深い色黒の風貌が「うちなーじらー」です。この「〜風」が転じて「なんちゃって」的な意味合いがでてきているようです。ただし、小中学生が使うウチナーグチも独特のものがあるようです。世代によって使う言葉が違うのは、どこも同じです。
   
スージ 路地。細い道。--大通りから入った道を愛着を込め、小を付けてスージグァーといいます。だいたい飲み屋もスージに入った店の方が、いい店が多いようですねえ。
   
ゼンザイ 金時豆を甘く煮込んだデザート。通常「ぜんざい」といえば冷たく冷やしたものです。麦を加えたものもあります。かき氷をかけて氷ぜんざいにしたものも、単にぜんざいということもあります。氷ぜんざいには白玉入りやコンデスミルク、黒糖をかけたものがあります。金時豆は長さ1.5cmの大きなもので、小豆を想像するとかなり違ったものになります。温かいぜんざいもありますが、そのときには必ず「温かい」と断りを入れます。

タ行

 
ダー 相手の気持ちを引いたり、尋ねたりする時の接頭語。「ほら、えーと、おい」、というような感じです。英語のsoみたいに使います。
相手が何か探していて、自分が見つけて相手に知らせるときなどに、「だー、くり (ほら、これ)」というように使います。最近、私が良く使うようになってしまいました。単なる物忘れで「ダーダー」言っているというご指摘もありますが。
   
ダカラヨ 断定です。この一言です。会話にするとこういうです。
 「あなた、また飲んできたの。誘われても飲んじゃだめって言ってるじゃない」
 「だからよ」
 奥深い言葉です。「あんたの言いたいことはよく分かってるよ。私もあんたの言うことに深く同意するよ。自分もそう思っているんだけど、そうならんかったわけさ」というような、なんとも絶望的で壮大な意味がこの4文字に凝縮してるのです。そして、驚くことに、言う方もこれ以上追求しないというのがルールです。無責任と言えば無責任な言葉です。
「だ」にアクセントを置き、「よ」を少しのばすと本格的?な発音になります。「だっからよぉ」って感じでいいます。
普通の会話の中でも、多少非難の気持ちを込めて「何でこんなことになったの」と聞くと、「だからよ」が返ってきて会話は終結します。しかし、私の女房はいくら私が「だからよ」って言っても、攻撃の手は緩めません。
   
タッピラカス 平らにする。--よく沖縄の道では車に轢かれてタッピラカされたトービーラーを見かけます。
   
ダハズ 言葉とおり、「〜のはずです」の言い回しが「〜だはず」になります。
「今日は月曜日だけど、美容院は休みだったけ」
「そうだはずよぉ」
のように使います。それだけです。
これが方言なの?って、そうだはず。
   
チム 心。--漢字では肝。沖縄では心は肝にあるのでしょうか。ですからチムが付く言葉はたくさんあります。
   
チムジュラサン 心が綺麗な。チムがチュラサンなことです。美しい心を持った、私みたいな人のことを言います。
   
チムドンドン わくわくする。ドキドキする。初めて買った車が納車されるとき、恋人にプロポーズするとき、合格発表を見に行くとき、みんなチムドンドンしますねえ。私は午前様になったとき家の玄関の前でチムドンドンします。
   
チムワサワサー 胸騒ぎがする。心がわさわさと波立つ感じがよく出ている言葉ですねえ。仕事をさぼって飲みに行った時、ふと気づくと着信履歴がたくさん入っている、というときの状況ですねえ。いえ、私は経験ありませんが。
   
チバル 頑張る。チバリヨーは頑張れよーということになります。高校野球の応援などによくこの言葉が飛び交います。
   
チャー いつも。ずーっと。〜しっぱなし。「昨日からチャー眠りしてた」「この道をチャーまっすぐ行くと・・・」というように使います。
   
チャクシ 長男。--沖縄の長男は本家を継がなければなりません。本家にはトートーメーという権利があり、仏壇を供え行事を取り仕切る代わりに、財産も継ぐことになります。しかし、この行事というのが非常にやっかい。親戚中が集まり、長男の嫁はその都度てんてこ舞いをします。トートーメーは男しか継げません。女性が継げるかという裁判が争われたことがありますが、裁判には勝ったけど沖縄に居られなくなったという女性がいました。
   
チュ 人。海人(うみんちゅ)のTシャツがヒットしていますが、島人(しまんちゅ)、沖縄人(うちなーんちゅ)というように「〜の人」を指す言葉であることはご承知の通りですね。
しかし、もっと狭い範囲で、コザんちゅとか糸満ちゅとか、言うこともあります。
「あの人、今どうしているのかな」
「彼女が読谷人だから、知ってるはずよ」
というふうに、その土地の出身者に聞けば、だいたい分かってしまうところがすごいと思いました。
余談ですが、沖縄では名字よりも名前で呼ぶことが多いです。小学校で、保護者が担任の先生を呼ぶ時も、美恵子先生とかマリ先生とか、名前です。
会社の中でも、名前で、しかも愛称で呼びます。ひろ子さんだったら「ひーろ」、めぐみさんは「めーぐ」、というように言います。
おそらく、沖縄では部落ごとに同じ名字が多く、区別するために名前で呼ぶ習慣があるようです。
   
チュラ 美しい。綺麗。--チュラカーギーは美しい顔、つまり美人のこと。沖縄の女性は顔だちがはっきりして眉が濃く目が大きくチュラカーギーがとても多く思います。
   
テーゲー 適当。いい加減。--沖縄文化を代表する言葉です。良くいえば相手を思い、その辺でもういいよという気持ちがテーゲー主義なのです。沖縄で仕事をしていると、発注したのに返事が来ないというケースがままあります。再度電話をかけると、見積もりができたらあとで連絡します、と言われて、いくら待っても連絡がきません。ここでテーゲーだなあ、と怒ってはいけません。きっと相手は取引したく無かったのに違いありません。争いを避けるのもテーゲーなのです。
   
デージ とても。大変。漢字で書くと「大事」。「デージ上等」と言うと、とても素敵、「デージなとん」と言うと、大変なことになっている、という意味になります。そんなに大変なことになっているのか、というとそうでもなく、「デージやっさ」が口癖の人も。でも本人は本当に一大事と思っているのかもしれません。
   
ドゥシ 友達。同士。--ドゥシグァーというと親しみを込めて親友ということになります。
   
トゥルバル ぼんやりしている様子を表します。会社の中でぼーっとしていると、「あんたよ、何とぅるばってるの?」と言われます。ぼーっとしている人のことを「とぅるばやー」といいます。私は昼食後、午後になるとよく言われてます。

ナ行

 
ナーベラー ヘチマ。--皮をむいたヘチマを輪切りにして味噌で煮込んだ料理がナーベーラーンブシー。ぬるっとしていて、繊維質がザックという感じ、ちょっと青臭いけど味噌とよく合って、ご飯が進みます。ヘチマをアカすりに使うなんてもったいないと思います。
   
ナイチャー  内地の人。--ナイチ+erで人を表します。以前は、ヤマトンチュ(日本人)よりも多少侮蔑的な意味が入っていました。英語で言うジャップみたいですね。ただ、最近はそうでもなく、ウチナーンチュ(沖縄人)に対する意味で使われています。
   
ナダ 涙。--「ナダ、ソウソウ」とは涙がこぼれ落ちる様子。同義語--ナダグルグル。
   
ナビー 鍋。女性の名前。--男が家を継ぐという男尊女卑の風潮があった沖縄では、女性の名前に台所用品や動物の名前を付けることが多かったのです。ナビー(鍋)、カマドゥ(かまど)のほか、ウシ、ツル、カメなどが名前として付けられました。もちろん現在ではそんな名前を付けることはありません。
   
ナンギ 文字通り「難儀」なことですが、話し言葉の中に出てきます。「ぎ」にアクセントをおきます。
「雨が降り出したよ」
「難儀だから、タクシー乗ろう」
というふうに使うほか、重い荷物をおろして「ふー、難儀」とつぶやいたりします。で、本当に難儀なことなのかというと、「えー、10分も歩くの? 難儀さねぇ」というように、そんなに難儀でもないことを難儀と言ったりしてます。
うちなーんちゅは特に歩くことをしませんので、10分以上歩くと難儀になるのです。
でも真夏に10分歩くと、背中は汗でびっしょりとなります。信号待ちなどでは、電柱のわずかな影の中に移動して日光を避けます。やっぱり沖縄で歩くのは難儀です。
   
ナンクルナイサー 何とかなるさ。--良くも悪くも、実にウチナーンチュの心意気を表す言葉です。実際、バタバタしても解決できる問題ばかりでなく、時に身をまかせ、何とかなるのを待つ姿勢も大切です。私はいつもそう思って、2軒目の飲み屋にいきます。
   
ナンデカネ 「ダカラヨ」に次ぐ無責任な言葉です。
「どうして何度言っても、いつも忘れ物ばかりするんだい?」
「なんでかね」
これも、「あんたの言う通りなんだけれど、どうしてこうなるのか私にも分からないよ」というような、深い謎の底無し沼を覗き込むような、どうしようもない虚無と、自己のの能力がとても及ばない諦めを、実にあっさりと表現した言葉です。
しかしながら、かと言って、本当に何でか分からないというわけでもなく、何でか考えるのも面倒なので、「何でかね」で逃げておく、というケースもあります。
   
ニーニー お兄さん。若者はニーセー。私はよく客引きにニーニーと言われています。
   
ニーブイ 居眠り。--いつも居眠りをしている人はニーブヤー。船を漕いでいる様子を、ニーブイ・カーブイともいいます。このカーブイには特に意味はなく、眠いを強調するために韻を踏んでいるんでしょうねえ。
   
ネーネー お姉さん。--若い女性。若くもないのにネーネーと呼ばれることもあります。私は飲み屋で女性にはネーネーと言っています。

ハ行

 
〜バー 〜だよ、という助詞です。ていねいな言い方ですと「〜びーん」ですが、こうなるときちんとした方言です。ヤマトウチナーグチでは、普通には使いません。うちの子供が友達と電話しているのを傍で聞いていると、
「うん、そうばーよ」
「今から行くばー」
と、早速使っています。今の小学生たちが普通に使っている言い回しです。
   
ハルサー  お百姓さん。畑人。--最近、海人と並んで畑人のTシャツも見かける様になりました。沖縄の農業はサトウキビ、パイナップル、花卉、柑橘類などでしょうか。路地物のゴーヤーが美味しいのもハルサーのおかげです。
   
ハゴー きたない。良くない。気持ちが悪い。--女の子がよく使う「かわいい〜」の逆ですな。デージハゴーなどという使い方もあります。
   
ハイサイ こんちは。挨拶です。女性の言葉は「ハイタイ」となります。
   
パパヤー  パパイヤ。黄色く熟したものは果物ですが、沖縄では青いパパイヤを千切りにしてチャンプルー料理にします。通常パパイヤというと野菜パパイヤになります。甘く熟したものはフルーツパパイヤ。私も熟してから女性に甘くなりました。
   
バンシルー グァバ。--民家の裏庭で庭木として育てていたりします。うすいピンクオレンジ色の果肉でジュースにします。
   
   
ヒーラー  ごきぶり。--トービラーとも言います。沖縄のゴキブリは日本のゴキブリよりも大型で、夜になると道路をゴソゴソと歩き回ります。車に轢かれて平らに潰れたゴキブリも良く見かけます。
   
ヒージャー 山羊。--沖縄には山羊肉食文化があり、田舎ではよく飼われていました。そして、おめでたいことがあると一匹つぶして、山羊汁や山羊の刺身にしてふるまいます。山羊汁は独特の獣臭さがあり、匂い消しのためヨモギをたくさん入れて煮込みます。血圧を上げる作用があるので、高血圧の人は食べない方がいいようです。
   
ヒザマヅキ 正座。ひざまずくというとは膝をつく様子を表しますが、沖縄では正座をすることになります。私は正座はすぐ足がしびれるので得意ではありません。この言葉、沖縄の子供たちは、まず方言だと思っていないで使っています。
   
ヒンギル 逃げる。逃げ回る。--沖縄で何かまずいことをやらかしてしまうと、本土にヒンギル人もよくいます。家出はヤーヒンギー。
   
ピンクイ ピンクの。--ピンクイ服、ピンクイ文字、などピンク色のという意味です。だからといって、ミドリイとかムラサキイとか言いません。ピンクだけがピンクイとなります。
   
フーチバー ヨモギ。--食べると薬草のような香りがします。スーパーの野菜売り場では必ず売っています。で、何に使うのかというと、そばに入れたり、ジューシーに入れたりします。匂い消しとして山羊汁には欠かせません。ヨモギには血圧を下げる作用があります。
   
フユー 不精。怠け者はフユサー。沖縄にはフユサーが多いような気がします。まず歩かない。どこに行くのにも車、仕事は適当にすませ、時間があれば飲んでいるか、寝ているか・・・・、って、私のことだ。
   
フラー  バカ。馬鹿者。フラフラしているからフラーなのでしょうか。春先に多く出現するような気もします。
   
ヘンナー ぎくしゃくする。関係が変である。微妙な言い回しです。友人の恋人と食事をしたのが友人にばれたときなど、ヘンナーになります。「それ、おかしくないかい?」というのを「それ、ヘンくない?」という活用をします。
   
ポークタマゴ 沖縄を代表する家庭料理のひとつ。焼いたポーク缶と玉子焼き、キャベツの千切りが皿に載っているだけの料理です。食堂には必ずありますし、コンビニのおにぎりにもあります。戦後米軍が持ち込んだポーク缶と、沖縄の豚肉文化が融合したのでしょうねえ。ポーク缶の消費量も日本一です。
   
ポッテカスー アホ。--フラー、ゲレンよりも少しまともな感じがします。救いようのあるアホですね。

マ行

 
マチカンティ 待ちぼうけ、待ちくたびれ、という意味です。
「あい、今日は遅かったね。○○ちゃん、マチカンティしてたけど帰っちゃったよ」
と、よく飲み屋のマスターから言われてます。
でも店の女の子が誰をマチカンティしていたのかは定かではありません。
   
マブヤ 魂。--沖縄ではよく落とすものです。子供が急にぐったりしたら魂を落としたしるし。おばぁが「マブヤー、マブヤー、ウーティクーヨー」とマブイを拾って込めてくれます。私も女房から「こんな夜遅くまでどこで飲んでいたの!」と言われた時、よくマブイを落とします。
   
マー どこ。--どこに行くの?はマーカイガ?
   
マヤー 猫。小猫はマヤーグワァ。
       
ミタイナノ これは結構奥深い意味がある言葉ですね。
たとえば、行きつけの飲み屋に行ったとします。泡盛を注文し、つまみはスルメにしたいと思いました。しかし、今日のメニューにはスルメがありません。もしかしたら、品切れかもしれません。そこで、店のマスターにこう言います。
「マスター、なにかスルメみたいなの無い?」
自分は本当はスルメが欲しい、でも無いのなら焼きイカでもサキイカでも、ビーフジャーキーでも間口を広げるよ、という譲歩とてーげーさを表した言い方です。そして、相手から「無い」という拒否の答えを恐れる気持ちも入っています。
ですから、例えば相手から、「あなた、ボールペンみたいなの持ってない?」と聞かれたら、無下に「持ってないよ」と答えてはいけません。
「マーカーならあるけど」とか「えーと、車の中においてあるから、とってこようか」とか相手を気づかう気持ちが必要です。
でも、私が女房に、
「冷えたビールみたいなの、無い?」と聞いても、即座に、
「無い!」という冷えた返事が返ってきます。
   
ムーチー 餅。沖縄の餅は衝きません。もち米粉を練ったものを蒸し上げます。旧暦12月8日は鬼餅(ムーチー)といって、サンニン(月桃)の葉に包んだ餅を供え、家族の健康を祈願する行事があります。
   
メアテ 目標。小学校の黒板に、
「今週のめあて」と書かれていました。続いて「元気にあいさつ」と書かれています。
ただ、会社ではあまり使わないですねえ。やっぱり「今月の売上目標」と言ってます。ということは、子供向けの言葉でしょうか?
でも、私は飲み屋のマスターから「おめあての子は今日はお休みですよ」と言われてます。

ヤ行

 
ヤナー 良くない。悪い。ヤナワラバー(不良、悪ガキ)、ヤナカーギー(ブス)などと使われます。
   
ヤー 家。家屋。街の商店はマチヤー、駄菓子屋は一銭マチヤー。
   
ヤサ!  そうだ。うん。はい。--肯定の意味を表します。言葉の前につけて、「ヤサ、ヤサ」と重ねて使うこともあります。
   
ヤールー ヤモリ。家守と書くように、家を守る存在として愛されています。沖縄のヤモリは昼夜問わずよく鳴きます。どこからともなく「チッチチチ」という鳴き声が聞こえてきたらヤモリです。家に集まるのは灯に寄って来る昆虫を捕食するため。大きなゴキブリも食べてしまうことがあります。なんでも波照間のヤモリは人間の言葉を理解し、話の合いの手を打つらしい。
   
ユイマール 共同作業。助け合い。交替制。日本語の「結い」と仕事の「マール」が結びついたヤマトウチナーグチです。方言で言うと「イーマール」となります。昔、キビ刈りなどのときに、村人が総出で順番に畑仕事を行いました。こうした共同作業をユイマールといいます。「結い」には、「共同の」という村人たちの結びつきの意味があるようです。
   
ユクシ 嘘。--「うそ!」という感じで「ユクシ!」と使います。
嘘つきはユクサー。
「今日はだめだよ。彼女とデートさ」
「ユクサーやー、ぃやー(汝)は彼女なんかおらんさ」
私は、出勤する時、毎朝「今日は早く帰るよ」と言うと、ゆくさーと言われます。
   
ユンタク おしゃべりのこと。友達どうし、近所の奥様たち、おばぁ達があつまって、世間話をすることです。
「今日は、友達と会っちゃって、ユンタクしてきちゃった」
と普通に使います。関連する言葉として「ユンタク、ヒンタク」というのがあります。
「仕事さぼって、何ユンタク、ヒンタクしているの」いうように、「ユンタク」よりさらにおしゃべりする意味が強まります。「ぺちゃ、くちゃ」といったところでしょうか。この「ヒンタク」という言葉自体には意味はありません。単に韻を踏んでいるのでしょう。
   
ヨーガリ やせている。--ガリガリという感じですね。もっと痩せている場合は、ヨーガリヒンガリと韻を踏みます。

ワ行

 
ワジワジー いらいらする、ムカつく、という心の状態を表す言葉です。感情を表す方言は、ちむどんどん(どきどき)、うむさん(おもしろい)、悲しい(なちかさん)などがありますが、普通の会話ではあまり使いません。
ところが、この「わじわじー」は、実に言い得て妙な表現のためか、若い世代でもよく使います。平坦に一本調子に発音します。
「今日、断髪(だんぱち)しに行ったらさ、いっぱいしててよ、しに時間かかって、わじわじーしたさあ」
同じような気持ちを表す言葉に、頭のことを方言で「ちぶるー」と言うことから、「頭にくる」ことを「ちぶるーにくる」といいます。
私がよくわじわじするのは、車を運転する時。1年も経つのに、沖縄の道路を運転する事には、なかなか慣れません。
よく中央車線をおばぁの軽自動車がのろのろ走っているのです。抜かそうとすると、ウィンカーも出さずにふらふらと曲がっていきます。こんな車の後ろにつくと、ほんとわじわじします。
でも、けっしてあおったり、パッシングしたりしてはいけません。沖縄では、おばぁは神様です。 
   
ワタ お腹。--直接的な言い回しですねえ。お腹が出ている人のことはワタブー、お腹いっぱいはワタミッチョン。
   
ワン 私、我。--一人称です。あなたはウンジュ。I LOVE YOUは、ワンネー、ウンジュヌクトゥ、カナサンウムトンドとなります。私は飲み屋で良く言っています。

ン行

 
ンブシー 味噌煮。へちまの味噌煮はナーベーラーンブシー。沖縄には「ン」で始まる言葉が結構あります。沖縄でしり取りをしたら終わりがありません。
   
   
   
沖縄三大無責任用語 「なんでかねえ」、「であるわけさ」、「だからよ」が沖縄の三大無責任用語です。

「なんでかね」は、自分の理解・努力を超えた範疇で物事が起こっているということを表し、
「であるわけさ」は、相手の言うことを一応肯定して、相手を立てておこうという意思を表し、
「だからよ」で相手の反撃を完璧に封じ込めます。

この三大用語を実践するとこうなります。

「おばぁよ、我(わん)の買っておいたお菓子、何で半分になってるの」
「なんでかねえ」
「食べたの、おばぁさあ。袋の口、洗濯バサミではさむの、家(やー)では、おばぁしかおらんさあ」
「であるわけさ」
「はー、もー、おばぁはよ、お医者から間食しちゃだめって言われてるさ」
「だからよ」

この3つの言葉を使いこなせば、実におおらかな会話が展開できます。沖縄が長寿県であるわけがなんとなく分かります。